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diary

Bon courage !

昨日のブログのタイトルが「球根の草花」で、
画像も三宅さんの草花をたくさん使ったアレンジだったのに、
それにはいっさい触れない内容になってしまっていることを、
友人から指摘されて、気づきました。
 
最初は、繊細な花々が気持ちいい!って書こうと思っていたのに、
全然違う話しになってしまいました。 
 
 
私の心もずいぶん固くなっているのかな。
 
 
 
 
多くの外国人の方々がそれぞれの国に帰国しているそうですが、
それでも仕事の関係で、
日本で踏ん張っていらっしゃる方々もいらっしゃるそうです。
 
  
度重なる余震と原発の不安にさらされながら、
母国ではない国で頑張っていらっしゃるフランス人の方への
励ましのアレンジメントをとご注文をいただきました。
  
  
 
ぱっと見て華やかで、
でも、お色味は優しくて慰められるような、
春の息吹もちょっと感じられるような。
 
 
そんなイメージでアレンジメントを作りました。
  

 
  
  
ご注文主様からのメッセージには、
「Bon courage!」。
  
「勇気を持って!」みたいな意味でしょうか。
「元気を出して!」みたいな?
 
 
意味をお伺いすると
「慰めてあげたくて」
「頑張っているから」
「不安だろうと思うの」
と、お相手を心配するお言葉が次々と飛び出して。
 
 
お相手の、固くなっていらっしゃるであろう心が、
ふっと柔かくなって、
肩の力を抜けるような、
そんなアレンジを作ったつもりです。
 
   
  
 
 
たまに読む「ほぼ日」にリンクのはってあった、
被災地で医療ボランティアをなさった方のブログ(*)が、
あまりにも切実で、
こうした日々の現実こそが、
もっと知らされるべきものだと思いました。
 
 
吉祥寺の暗さや、
ジェンテの寒さなんて、
なんでもない。
 
むしろ、贅沢です。
 
 
だって、花に囲まれているんですもの。
 
 
 
 
コンビニにお昼ご飯がなくても、
自動販売機にお水がなくても、
夜が多少暗めでも、
ジェンテがあまりに寒くて、手先が氷のように冷たくなっても、
水をいっぱいにくんだバケツを何十杯も運んでも、
どんなに睡眠時間が少なくても、
こうして、花に囲まれて生活している私は、
ほんとに幸せです。
  
 
 
生きるということに、
文化(芸術や娯楽も含めて)は欠かせないと思っていましたが、
(今も思っていますが)
それらはなによりも、衣食住が満たされた上での話しです。
 
 
とびきり美味しいチョコレート食べたいな〜とか、
スタバのラテが飲みたいな〜とか。
 
そうした生温い自分もまた、現実です。
 
 
 
う〜むと思いつつも、
やっぱり私は今日も花を触って、
花に囲まれて仕事をするんです。
それしかできなくて、
それが大事なことだと改めて思った次第なのです。
 
 
 
  
 
 
 

2011-03-28 | diary, 思うこと

球根の草花


 
本日で2010年度のお教室がすべて一段落しました。
 
2010年度は、個人的にも店としても、
いろいろな出来事があり、
スタッフも大きく入れ替わったり、
私にとっては波瀾万丈の一年でした。
 
 
ただ、そうした日々の中で、
いつでも生徒さんが笑顔で訪れてくださって、
楽しそうに花を生けて、
「あ〜気持ちよかった」とか、
「うわーっ!すてきっ!!」などと、
満足される様子に、
本当に励まされ、勇気づけられました。
 
クラスによっては、
「先生、あのね・・・」とお話の方が長いクラスもあり、
それもまた楽しくて。
 
 
お教室をやっていて本当に良かったと思います。
 
 
 
また、お客様からもたくさんの元気付けのお言葉や、
お褒めのお言葉、
たまにお叱りも受け、
私がまっすぐフラットでいられるよう、
先導していただけたと思っております。
 
 
 
ほんとうに、素敵な人々に恵まれて、
私は支えられながら日々を暮らしているのだと、
改めて実感いたしました。
 
 
 
 
 
本日も、お稽古の後、
ご婚礼のお打ち合わせがありました。
 
とっても楽しくて素敵なお二人でしたので、
ご結婚式とは関係ないお話も、
たくさんさせていただいて。
 
でも、こうして全然関係ないお話をすることで、
お二人が大切にされいること、
物事を受け取る感覚、
周りの方々との間柄など、
いろいろなことを感じることが出来ます。
 
それが、ブーケをお作りするときのヒントにもなるのです。
 
 
お幸せそうなお二人の門出のお手伝いができること、
ほんとにうれしく思います。
 
これも花屋の特権とでも言いましょうか。
 
幸せをお裾分けしていただけて、
こちらまでうれしくなったり、
ほんわりしたりです。
 
 
 
そして、明日は撮影の仕事があるので、
その準備。
 
花の場合は、予定通りに行くことはあまりないので、
(花の開き具合や、仕入れにもよりますし)
しっかりは考えますが、
あとはラフな感じで。
 
当日、心を込めてアレンジすることにしています。
 
   
 
 
 
こうして、今日も終わっていきます。
このところ、吉祥寺の街全体が、
夜の終わりが早いので、
一日が早く感じられます。
 
 
夜も暗めの町並みは、
なぜか最近片目だけ視力が落ちた私の目には、
とてもやさしく。
 
早めに皆さんがお家に帰られる様子も、
なんだかヨーロッパみたい。
 
 
こうした暮らしが本来の暮らしなのかと思います。
  
  
今の自分が置かれている状況をきちんと受け止め、
できることを悔いなく全うすることが、
自分ができる最大限のことなのでしょうか。
  
  
 
 
今日も、毎週挨拶に来てくれるわんちゃんたちが、
顔を出してくれました。
 
 
静かな時が流れていきます。
 
 
 
 
  
 
 
 

2011-03-26 | diary, 未分類

雨の朝

久しぶりの雨の朝です。
 
しとしと降る雨に、心がホッとします。
 
 
 
昨晩は、大きな大きな満月。
オレンジ色に輝くそれは、
「いつも見守っているよ」と、
優しく語りかけてくれているようでした。
 
帰り道、ゆっくり歩きながら、
満月を満喫。
 
 
おばあちゃんにつれられた小さな女の子が、
「うわ、うわ、うわ〜〜〜〜!」
と、お月様を見て大興奮。
 
月は私たちの心に大きく響くものがあります。
 
 
 
お天気に恵まれた土曜日と日曜日。
 
おかげさまでジェンテには、
大勢のお客様にお越しいただき、
ちょっとしたにぎわいになりました。
 
みなさまが、
「ああ、気持ちがいい」とおっしゃって、
「ちょっと自宅用に」と、
鉢物や切り花をお買い求めになり、
キャンセル続きでダブついていた花も、
多くのお客様のお手ともとに渡りました。
(かなりサービスしているという現実はあるにせよ、です)
 
 
花々もうれしそうに、
お客様のご要望に応えています。
 
 
気分的なものなのでしょうが、
みなさま私と同様に、
なんだか、そよそよ・ゆらゆらする花に心奪われいてるご様子。
 
ホッとしたい。
安らぎたい。
優しい気持ちになりたい。
 
そんな気持ちを象徴するように、
白を中心とした淡くて優しい色合いの花が売れていきました。
 
 
 
お客様の多くは、
「ダメなときはダメよ。
 毎日を一生懸命生きて、
 悔いの残らないようにすれば良いのよ」
とおっしゃって。
 
食料の調達も不自由な日々も、
「冷凍庫の掃除にちょうどいいと思って。
 冷凍がまったく空になるまで挑戦してみるわ」
と、あくまで楽しそうで。
 
 
 
こういうお話を伺えるとき、
吉祥寺のこの地に花屋を開けてよかったと、
心から思います。
 
 

 
 
 

2011-03-21 | diary, 思うこと
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