今日はクリスマス。
ジェンテにも普段より多めの男性のお客様がお越しになりました。
自宅用とおっしゃりながら、
吟味に吟味を重ねて花を選ばれる方や、
1本のバラをラッピングなさる方。
そして、こちらは、究極(?)のクリスマスプレゼント。
車のダッシュボードに花がはいるようにとのご注文です。
彼「あ!車に忘れ物しちゃった!
ダッシュボードにあるからとってきて」
彼女「しょうがないな〜
じゃあ、行ってくるね」
(車に戻って、ダッシュボードを開ける)
・・・・・・
「キャ〜♪」
みたいになるのでしょうか。
(勝手な想像ですけれど)
ダッシュボードでブーケが倒れないように、
周りにワックスペーパーを入れこんで、
準備万端!
「並木さん、俺より張り切ってますね」
と、ご注文主の彼から言われてしまいました。
でも、彼女に花を贈ろうとする心意気と、
サプライズへのアイディアが、
とっても、うれしいじゃないですか!
私が彼女だったら、
ほんとうにうれしいと思うんです。
彼女だったらと想像することが、
図々しいという声も聞こえてきそうですが、
女性って、やっぱりいつまでも、いつだって、
花を贈られたら本当に心からうれしいし、
おそらく一生忘れないと思うんです。
たとえ、その相手と一生会えなくなってしまっても、
そのときの胸のときめき、
手にした重量感、
ふんわり漂う花の香り。
そして、何よりも花を贈ってくれた気持ち。
今ごろ、ダッシュボードの彼はどうなったかな?
お正月のお飾りを黙々と作りながら、
みんなが幸せなクリスマスを過ごせますようにと、
お祈りしました。
素敵なクリスマス
セピア色
クリスマスイヴです。
みなさま、素敵なクリスマスを過ごされていることと思いますが、
今日の市場は、すっかりお正月商戦!
ランや菊や枝ものや・・・・
押すな押すなの人だかりとは、まさにこの日のためにあるような。
みなさま、一生懸命花を選ばれておりました。
そんな中、黙々と球根花ばかりを仕入れする変わり者(私です)。
もう、ラナンキュラスとアネモネが、
かわいくて、かわいくて!
うふふ♪
今日のご注文のアレンジや花束に、
たっぷりと使わせていただきました。
そして、こんな時にそのバラ?って、
周りの花屋さんがびっくりしていましたが、
今日のご注文で使わせていただきました。
「シュナーベル」大好きなバラです。
この色の組み合わせは、
今朝市場から見た一瞬の夜明けの色。
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都会の朝は、セピア色です。
年末だけど
今週がクリスマスのピークですけれど、
おそらく、多くの花屋さんは、
すっかりお正月体制に入って来ていることと思います。
私もうっかりすると、
クリスマスであることを忘れてしまいそうですが、
それとはまったく関係なく、
今年はどうしても草花が気になります。
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今、一番お気に入り。
フランネルフラワーと
ラグラス、ラムズイヤーなどのブーケ。
ふわふわ、もこもこ、
かわいくてかわいくてなりません。
そして、こちらは今ならではのブーケ。
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宿り木とクリスマスローズ。
宿り木の緑の粒がピカピカに光って、
翡翠みたいです。
他には、やっぱり大好きアネモネのセントブリジット。
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開いた姿は、ほんとうに可愛らしくて。
以前も紹介したラケナリアが、
かわいいだけの花々を、
ちょっと怪しげな世界へと導いてくれます。
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昨日は、仕入れやら、
アレンジの納品やら、
なんやかや、
いろいろと動き回っておりました。
夕方、出かける途中事故渋滞に遭い、(年末っぽいです)、
仕方なく、表参道をまわるルートをとりましたところ、
イルミネーションのまっただ中に入ることになってしまいました。
十数年ぶりにみるイルミネーションは、
とってもきれいで、感動的!
はっと気づいて、
携帯で写真を慌てて撮ったところ、
なぜか、電源も落ちてしまい、
ぼけぼけの画像が1枚残されただけとなりました。
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しかも、ぜんぜんきれいさが伝わらない。。。。
表参道のイルミネーションには、
数々の思い出があります。
まだ、私が修業時代、
かれこれ、20年前にもなりましょうか。
(えっ? そんな前??)
野口美知子先生の本部校が原宿にあり、
連日の慣れぬ仕事に、
ぼろぼろに疲れ果ててスタジオをでると、
そこには幻想かと見まごうような光がちりばめられていて。
まだ表参道もお店も少なく、
夜9時過ぎには、人通りもほとんどなくて、
とっても静かな時代。
体は疲れていたけれど、
日々蓄積されいてる自分の力を確かめるように、
普段使う原宿駅とは反対側の表参道駅へと向かって、
光の束に見守られて、
一人真っ白い息を吐きながら、
坂道を黙々と歩いたものでした。
悔しくて涙を流していたこともあるし、
ちょっと褒めていただいて、
有頂天になっていたこともあります。
昨日は車の中から見るイルミネーション。
別の意味で涙があふれましたけれど、
心が洗われるような時間でした。





