ご婚礼
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あまり積極的な宣伝はしておりませんが、
ご婚礼の仕事をいただくことがあり、
さすがに5月6月は、
ジェンテでもちょっとした婚礼シーズンに入ります。
ご婚礼のパンフレットもない私のところに、
わざわざご依頼してくださるお客さまは、
みなさん本当に花が大好きな方々ばかり。
だからこそ、最も素敵な一日をおくれますようにと、
ああでもない、こうでもないと、頭の中で、
お一人お一人の花嫁さんのことを考えながら、
当日まであれやこれや工夫を凝らします。
一応、アイディアの最終決定はするのですが、
すべてが決まった後に限って、
「あ、こんな風にあそこを飾ったらもっと素敵かも!」とか
「ブーケにこの花を入れたら、より花嫁さんの笑顔が輝くかな?」とか、
もう決まったことなのだからそれ以上考える必要はないと思っても、
ちょっとしがアイディアが浮かんでしまって、
小さな、誰も気づかないようなことでも、
当日の朝まで、あんなこと、こんなこと、
様々な工夫を凝らしてしまいます。
上記の写真の器もその一つです。
老舗のレストランのちょっとクラシカルなテーブルに飾るため、
ブリキのアンティーク調の器を用意し、
お客様も喜んでくださっているのに、
前日になって「もっと白い方が春らしい」と思い始めたら、
もう止まりません。
あいにくアイボリーのペンキが切れていたので、
アクリル絵の具で色を混ぜ合わせて、
ちょっとかすれたアンティーク風の色になるように、
そう、フランスのブロカントに売っているような、
そんなイメージを目指して、器24個をせっせと塗りました。
そんな私を遠巻きにするスタッフたちも、
きっといつか、こんな気持ちをわかってくれると信じて、
いつでも一番素敵なものをご提供したいと、
心の底から思います。
そんなわけで、当然たくさんのご婚礼をお引き受けすることが出来ず、
(以前はそれでも頑張っていたのですが)
せっかくの一日なのだから、
私もその一日をしっかりと覚えていたいという思いもあって、
今は、お客様からいただいたお話で、
スケジュールの合うものをお引き受けするという形を取っております。
今朝も早朝からのご婚礼の作業が終わって
配達に向かうスタッフを送り出して、
ひとりぼんやりと来週のご婚礼のことを、
再々度考えております。
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