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下田直子 ハンドクラフト展

※ 2016年のスクールはすべて満席になりました。
 
※ 引き続きスタッフを募集しております。
   
  
  
先日、日本橋三越にて行なわれております、
手芸界の巨匠 下田直子さんの回顧展を拝見いたしました。
 
もちろん伺う予定ではいたのですが、
ちょうどお祝いの花のご注文も受けましたので、
定休日の月曜日の午前中にアレンジを搬入。
 
あくせくしながら会場へと足を運びました。
 
開店間もない会場入り口はすでに行列ができて、
途切れること無く大勢の方が入場されていて、
その人の多さにまずびっくりしまして。
 
入り口にてご注文の花を三越の方の指示に従いセッティングして、
いよいよ会場に入りますと、
とにかく大勢の人、人、人・・・
 
まあ、何重にも重なる人の波の間を漂うように、
およそ400点以上あるという作品たちを拝見いたしました。
 
 
  
 
とにかく、圧巻です。
  
 
 
素晴らしい!なんてもんじゃありません。
  
 
 
この世に、こんな作品たちが存在しているのか!という驚きと、
これらを「手芸」と呼んでも良いのか?!という疑問と、
 
 
とにかく、感動的で心を揺さぶられる展覧会です。
 
  
 
 
作品の一つ一つが驚くほどの丁寧さで、
緻密な計算のもとに作られていることがわかります。
  
 
 
そして、その色合わせ、素材合わせの素晴らしさ!
洗練を極めた極上のセンスです。
  
 
それよりなにより、その作品の発想そのものに、
本当に驚きました。
感動いたしました。
 
(さきほどから同じ言葉しか書いてないような気がします。
 ボキャブラリー不足は否めません。)
 
  
 
 
吉祥寺在住の下田先生は、
ごくたまにふらりとジェンテにいらして下さって、
「ああ、いいわね」
「素敵だわね」
「かっこいいわね」
などと、店内の花たちを褒めて下さいます。
 
 
そして、これまでも先生の個展の花を頼んで下さったりと、
上手に距離を保ちながら、何かの時にお声をかけて下さっていました。
 
  
 
 
今回、本当にたくさんの下田作品を間近で拝見して、
様々な感情に揺さぶられました。
 
 
驚きや感動の波は、かつて無いほどの大きさです。
本当に美しくて素晴らしい。
  
  
 
そして、ふと我に返って、
自分自身に対しての落胆の気持ちは大きく、
私はいったい今まで何をしていたのか・・・
とがっかりしたもの事実です。
   
  
  
さらに、こんなに飛び抜けて素晴らしい方と、
同じ街に住んでいるということに対しての、
よろこびと誇りを感じています。
 
 
吉祥寺の東急裏というこの環境で、
規模や程度は違えど、
色合わせ、素材合わせを考えての創作活動をしているということが、
自分自身への落胆の気持ちを覆すほどの誇りとなって、
もちろん、下田先生には及ばないけれど、
私は私の道を進んで行くのだ!という気持ちになっています。
  
 
少し先に、輝かしいお手本があるって、
恵まれた環境だと思います。
すばらしいことだと思います。
 
 
永遠に追いつかないとは思いますが、
下田作品から感じた作品に対して真摯向き合う気持ちを
改めて持ち続けたいと思いました。
 
丁寧に、
緻密に、
まじめに、
しかもセンスよく、
どこか懐かしく心に寄り添うようでいて、
でも、どこにもないもの。
 
 
  
吉祥寺の街で育まれたその感覚を、
私も別の形で引き継いで行きたいと
おこがましいながら思います。
 
 
 
まだご覧になっていない方はぜひ、三越にお運びください。
手芸とか、女性とか、手仕事とか、
そんな枠を大きく超えて、
日本の財産となる作品たちです。
 
 
同時代に生きていられることをうれしく思える、
そんな展覧会です。
 
 
「下田直子 ハンドクラフト展 -手芸っておもしろい!-」
 
2016年2月3日(水)〜15日(月)
日本橋三越本店新館7 階ギャラリー
午前10時〜午後6時30分[午後7時間場]
※最終日は午後5時まで[午後5時30分閉場]
 
 
 
 

2016-02-12
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